ブレーキキャリパーオーバーホール
- 2020.03.08 Sunday
- 08:09
長く乗っていて怖いのがブレーキトラブル
個人的な怖いのはブレーキ系、ステアリング系、サスペンション系、エンジン・ミッション系の順かなと思います。
ブレーキのトラブルは『効かない』のと『効きっぱなし』になる事がありますが
『効きっぱなし』の方が圧倒的に多いトラブルです。
症状は徐々に進むため気がついたらブレーキが効きっぱなしになりブレーキパットがなくなってしまいます。
今回は初期の状態で気づくことができました。
ピストンを押し出して外します。動きが悪くなっていたのでかなり大変でした。
取り外したピストン。新品との比較です。サビで動きが悪くなっていました。
磨いて組み付けても表面がかなり荒れているので交換になります。
溝もサビや汚れが付いていたので綺麗に取り除きます。
シールキット(ブーツとピストンシール)を交換してキャリパーに組み付けていきます。
手で簡単に動くくらいスムーズになりました。
結構これがキモ、スライドピンをグリスアップして組み付けます。
これ、ウチでは車検の時やブレーキ作業の時に通常作業としてやっていますが、他で作業をやられた車はやっていない事が多いです。
やってもやらなくてもお客さんには分からないかもしれませんが、後々になって現象として出てくるので大事にしたいところです。
キャリパーが大丈夫でもスライドピンのトラブルでブレーキが効きっぱなしになるってことが多いんです。
固着により減ってしまったブレーキパットも交換。
摺動部にグリスアップして組み付けてブレーキ作業終了です。
ブレーキのトラブルは直接危険に直結してしまいますのでちょっとでも変だなと思ったら
点検した方がいいですよ。
冨木自動車整備工場
国家一級自動車整備士
冨木 太郎